3月誕生会のお知らせ

保護者様

みくま幼稚園
園長 安芸志穂子

いよいよ最期の月の誕生会となりました。3月の早春に生まれた子ども達、春をまつ冬景色のなかに、春の兆しをたくさん詰め込んだこの季節、この季節に生を受けた子ども達はきっと感性ゆたかで感情豊かな人となることと思います。
ひと雨ごとにこころなしか大きくなって行く桜のつぼみ、やがて満開の春を迎えることとなるでしょう。その姿に、子どものために人生を変えて、自分の時間を与えて、おしみなく愛を注いで施そうとする若い母親達の姿を思い浮かべます。
親になった人ならば、みんな子どもが親にしてくれることはわかってきます。子どもを育てることは自らが育って行く過程であることを互いに手を握り合って初めての道中を歩む中でだんだんとわかってくるのです。そしてこれから長い時間が経ったとき。人として多くの学びを本当に積めたとき、本当に子どもに感謝をするということができるようになってゆくのです。
子どもは人を世話をしたことがありません。自分が世話をされていることは知っていますがわかってはいません。まだわからないでいるのです。世話をするということは、お手伝いではないのです。惜しみなく与え、そっくりとやってしまうこと、見返りはなくただ注ぎ、施すということ。そして感謝というのは、なにかの代償ではなく、ただただ一方的に与えることと同一のこと、御礼と感謝もちがうのです。

なにかをしてくれてありがとう、そう言うことを知っている子どもからある時「今まで育ててくれてありがとう」そんなメッセージを手渡され、唐突にそう言って相手が立ち去るとき、あなたの答えなどなんの期待も予想も求めずに、ただただ自分の思いを告げにやってきたとき、それは子どもに感謝をされたということなのでしょう。そして、感謝をされるに値するだけの人間になったことが姿となってあらわれたと知るでしょう。出来事というものはほんの少し目に見える形で現れただけのことで、それはもうずいぶん前から、桜の満開の花が小さなつぼみの一つ一つに宿されていたように、自分という人間のなかにだんだんと備わっていったのだと、感じる日がくるのでしょう。

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