5月誕生会のお知らせ

保護者様

みくま幼稚園
園長 安芸志穂子

  五月はさつき、さみだれ、さおとめ、お田植え祭や神事が多い季節です。稲の国の名残りとなる年中行事がまだ残るこの時期、稲の景色は見えなくても、緑の香りが風の中にただよい、なんとも美しい芽吹きに心を奪われます。日本の年中行事のなかの端午の節句があるこの季節、新緑の中で泳ぐ鯉のぼりも都会では見られないものの一つです。広い空を悠々と泳ぐ鯉のぼり、昔の人たちが天と地上をつなぐためにたてた「のぼり」天の恵みが地に満ちて、地の感謝と祈りが天に届くようかけられた「幟(のぼり)」という言葉に込められた力が、今もこうして懸命に、我が子を育てようとする若い母親達に受け継がれて行くことを願います。

入園、進級からひとつきが過ぎて、子ども達はお客様からスタッフへと移行し始めます。小さな小さなみくま幼稚園というコミュニティのなかで、それでも子ども達にとっては大きな大きなコミュニティであるみくま幼稚園という場所で、親元を離れて本当の自分の、自分だけの、自分自身が築き上げて行く自分の居場所づくりが始まります。おだやかににぎやかに、そしてすこやかに。これから一年という時間をかけて、これから夏、秋、冬、と季節のひとめぐりのなかで、自分の居場所が自分だけのものではなく、つながりあい、ささえあい、互いを必要不可欠とする仲間という相手と組み合う大切な居場所であることを、つながりあう互いのためのかけがえのない場所であることを、子ども達のなかにぬくもりとともに育てて行きたいと思います。そして、幼稚園という場所で、先生達と子ども達と、みくまのお母ちゃん達とが織り上げたたすきが、季節をひとめぐりした後で、子ども達を待っている次の人たちへ手渡して行けるように、祈りが、願いが、感謝の気持ちが、満ちて届いて行きますようにと願います。

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5月お誕生日会のお知らせ